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おやつは別腹

東京都・大田区の自宅で少人数制のお菓子教室をしています。ブログでは日々の出来事を綴ります。

曜変天目を巡る旅

長かったゴールデンウィークも終わりましたね。
お休みだった方もそうでない方も、皆さまお疲れ様でした。
長い休みというのは生活のリズムが崩れるせいか、終わった途端ぐったり。
このブログも数行書いては、睡魔に負け…をくり返すこと数日。。
書きたいことが溜まっております。


私たちのGW後半戦はといいますと、奈良・京都・滋賀と関西方面を回ってきました。
というのも、このGWの我々のテーマは、現在公開中の国宝「曜変天目」三碗を巡ること!
GW前半に二子玉川の静嘉堂文庫美術館に行ったのも、このためでした。

そもそも茶道にハマっている夫が、これは観ておかなければ後悔する!と言ったのがはじまり。

曜変天目は、中国南宋時代に福建省の建釜で焼かれた天目茶碗のうち窯内で偶然に美しい結晶が生じたもの。
無数の星とオーロラのような輝きが浮かび上がり、"椀の中の宇宙"とも称されます。
再現に挑む現代作家もいるのですが、未だに正確なことはわかっていないのだそう。
現存するのは世界で三碗のみで、その全てが日本にあり国宝に指定されています。
静嘉堂文庫美術館、藤田美術館、大徳寺龍光院が所蔵し、それぞれが異なる模様なのです。

その三碗がGW期間を含む、この春同時期公開!
ここまでの情報が並ぶと、お茶には詳しくない私も興味が湧いてきました。

巡った順に、

■静嘉堂文庫美術館(東京)
「日本刀の華 備前刀」

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そう、ここのメインは日本刀の展示(爆)
刀剣男子って流行ってるの?その影響なのか、若い女の子も多かったです。
そしてロビーのような場所にひっそりとある曜変天目(稲葉天目)。
窓からの自然光で鑑賞できるのはここだけ。
三椀の中では一番ぼってりと釉薬がかかり、漆黒の色も深いように見えました。
その昔三代将軍家光が乳母である春日の局の薬断ちをやめさせようと、薬湯を入れて与えたというエピソードも。
時間帯によって模様の色合いも変わって、ずっと観ていられそう。
ここは並ばず観られるのと、美術館のまわりの環境も都会のオアシスという感じでとっても良いです。


■奈良国立博物館(奈良)
「国宝の殿堂 藤田美術館展 -曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき-」

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事前にコンビニで発券をしておき、並んだのが開館約50分前。
すでに30人程の列ができていました。
並んでいる間は超絶暇を持て余しましたが、先に発券しておいたのがめちゃくちゃ良かった!
結果的に10番目くらいには中に入れました。
博物館の扉が開くと皆一目散に曜変天目茶碗の元へ。
黒い囲いの中でライトアップされた茶碗をガラス越しに見るシステム。
混んでくると案内係の方に先に進むよう促されてしまうのですが、1グループ目とあってペースもゆっくり。
朝イチの静まり返った環境でじっくり拝むことができました。
ここのお椀は、満遍なく模様が入っていて底面まで綺麗。
もう一周並んで観るとショーケースは手垢でベッタベタ(笑)
子供に見せたかった親御さんが抱っこして持ち上げたところ、何も知らない子供が触ったらしい。
まあ触るよねー。
列が長くなって殺気立ちはじめたので退散。


■MIHO MUSEUN(滋賀)
「大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋」

いつ行っても入れない大徳寺龍光院っていうイメージなんだけど(私がタイミング悪いのか)、こんなにお宝があったとは知らなんだ。
「長年なぜここに宝物があるのかと思っていたが、最近になって心ある方々に見ていただくためだと気がついた」という龍光院の和尚さんの挨拶文には非常に合点がいった。
しかしMIHO MUSEUMは2回目なんだけど、一体なんでこんな山間につくったのか。

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とにかく早く着きたい夫の運転、死ぬ思いだったわ。。
おかげさまで、駐車場の開門の前から待機。
普段はシャトルバスも運行しているようですが、GWは混雑が予想され山道が危ないので休止だとか。
駐車場から早歩きをして正門まで。正門まで距離があるんだ、これがまた。
年取って足が悪くなったら来れないわな。
オープンと同時に曜変天目へダッシュ。
ここのが一番繊細で華やかなお茶碗でした。


こうして三椀制覇しました!!いやー達・成・感!
歴史に残る人々が触れたものが、自分の目の前にあるというのは不思議な感覚ですね。
長い年月とストーリーを重ね厳かな空気を纏ったお椀たちは、身震いするほど美しいものでした。
平日は多少落ち着いているかもしれませんが、早めに行ってオープン直後にじっくり見るのがおすすめです。


最後の締めくくりは、ならまちの中川政七商店内にある茶論にて一服。
カジュアルにお抹茶が楽しめるお店です。

夫はセルフでお抹茶を点てるセットを、私は3種類のお薄の飲み比べができるコースを注文しました。

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お菓子は同じくならまちにある樫舎さんのもの。

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改元にちなんだものや季節を表すものなど3種類からチョイスできます。

私が選んだのは「五月雨」。

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白小豆の粒あんが包まれたお菓子です。白小豆大好き!
備中の白小豆は皮が薄く粒あんとして包あんするのが難しい、かなりチャレンジングな一品出そう。
あっさりした甘味で大変美味しゅうございました。
日本橋の茶論にも毎朝樫舎さんのお菓子を届けているそうですよ。
だけど、1つのお菓子でお抹茶3杯は正直きつかったな(笑)


そうそう、この旅の間うちの利休は抹茶と茶筅を携えていて、毎日お抹茶を振舞ってくれました。
青汁ならぬ抹茶のカテキン効果で、なんだか健康になったような気分。
お抹茶は皆んなで楽しめるのが良いね、と一緒に過ごした私の親戚や家族もたいそう喜んでおりました。

茶道の世界に片足を突っ込んでみたゴールデンウィークでした。

by oyatsucreator | 2019-05-10 00:31 | | Comments(0)